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BAR-NAVI(バーナビ) - お酒、アルコールが飲めるバー検索サイト

THE プロフェッショナル インタビュー

今夜はどこのバーに行こうか。 数あるバーの中から自分のいきたいお店を選ぶ。 いや、お店を選ぶといういうより、誰に会いに行こうか考える。 気兼ねなく話させるあの人。だまっていても優しい目をしたあの人。 その日の気分によって、会いたい人は変わるものだ。 さあ、今夜は誰に会いに行こうか・・・

Bar HERMITAGE(エルミタージュ)/大阪・北新地 田外 博一(たげ ひろかず)氏

隠れ家のダンディズムと大阪らしさを併せ持つ

写真:Bar HERMITAGE
バックバーの下に、店名が書かれた大きな鏡が光る

エルミタージュとは“隠れ家”を意味するフランス語。その名のとおりビルの奥にあり、“隠れ家”に初めて訪れる人は躊躇してしまうかもしれない。躊躇いながらドアを開けると、カウンターにはオーナーバーテンダー・田外博一さんが1人で立つ。

「隠れ家でもあるんですけど、皆さん気楽に楽しんで頂けるように。ほら、店名に"TAGEタゲ"が入っているでしょ?」そう言って店名の「HERMITAGE」の"TAGEタゲ"を笑ってゆび指す田外さん。ネーミングに隠された遊び心と、私を気遣う気さくな対応に、私の緊張感もときほぐれた。

「ちょっと入りにくいかもしれませんが、ウチは『カクテルスナック』と呼ばれているほど(笑)あまり構えずにどうぞ。」田外さんは、バー初心者こそ歓迎したいと言う。

「お酒のことなんて知らなくてもいいんですよ。ここをバーの入口にしていただきたいぐらい。ちょうど立地も御堂筋の入口ですしね。最初はミナミでやろうと思ったのですが、たまたま縁があって。新地だからって気どらなくても大丈夫!」北新地という、高級店が立ち並ぶ街にあって、初めての客も常連のようにくつろげるここの空気は大きな魅力である。

受賞も多数の実力派カクテルをぜひ

写真:“山崎ジュレップ”
“山崎ジュレップ” フレッシュミントの香りがあたりに漂う。 山崎18年と山崎チョコレートはセットなら2,800円とお得。

そんなきさくな田外さんだが、実は華々しい受賞歴を持っている。日本バーテンダー協会の技能競技大会で’97年から4度も関西地区総合優勝、全国大会では3度入賞。その確かな腕で作られるカクテルは、どれも本格派だ。どれだけ話が盛り上がっていても、オーダーが入ると途端に表情が引き締まる。

ミキシンググラスを見つめる眼差しは、さきほどまでの笑顔とは打って変わって真剣そのものである。「山崎12年特有の伽羅(白檀)の香りがミントに合うんですよ。さしずめ和風ミントジュレップ。暖かい日にお出しすることが多いですね。」と出された一杯は、シングルモルトの繊細さに爽やかなミントが加わった素晴らしい風味。オーダーの実に7割以上がカクテルだというのもなるほど納得だ。

雑談の中から嗜好を汲み取るセンス

写真:田外 博一 氏とカルボナーラ
98年の開店以来、10席を1人で切り盛りしている田外氏。リストランテを思わせるパスタは、調理師免許も持つ田外氏ならでは
「コミュニケーションをどれだけとれるかに尽きます。」

オーダーのコツを尋ねると、そんな答えが返ってきた。「例えば『甘くないもの』と言われても、本当にドライでいいのか、果物の甘さはアリなのか、単にサッパリしたものがいいのか分かりづらいですよね。だから話の中から好みを探ってゆきます。

その結果、同じジントニックでもお客様によって違うレシピが出来上がるんです。」そして次回の来店からオリジナルレシピで提供するよう心がけるという。名カクテルを肩肘張らずに楽しめる魅力に加えて、自分の好みまで知ってくれている、となればついつい足が向きそうだ。

田外さんは最後に付け加えた。
「でもね、完全にお任せにするのも面白いですよ。味も見た目も強さも100%お任せ。何が出てくるのかドキドキするでしょう?」初心者だからといって緊張する必要はどこにもない。信頼できるバーテンダーの手にかかれば、大人の夜は気軽に楽しむ事ができる。

“隠れ家”を使い、大人の遊びを覚えるのも悪くない。

Bar HERMITAGE(エルミタージュ)
店舗情報
住所:大阪府大阪市北区曽根崎新地1丁目1-40 ジロービル1F
電話:06-4797-0636
営業時間:月〜土 19:00〜03:00
定休日:日・祝
アクセス:JR東西線北新地駅より徒歩で5分
メニュー
チャージ800円
山崎18年2,500円
山崎ジュレップ1,600円
ギムレット1,200円
モスコミュール1,200円
カルボナーラ(M)1,700円
ガーリック炒飯1,500円
ドライフルーツ盛り合わせ900円
写真:Bar HERMITAGE