ホテルバーは美味しい
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ホテルニューオータニ バーカプリ

白州12年水割りと名作カツサンドの妙味。

洋食メニューが充実

世の中に美味しいものはごまんとある。霜降り牛や蟹、鮑など贅沢素材を使った美味しさもあれば、お腹が空いてどうしようもないときに1個見つけたカップラーメンの美味しさまで「美味しい」って本当にいろいろ。そのなかでも、いつ出会っても感動してしまうのが「よ~く知ってるはずなのに、こんなに美味しいのは初めて!」というやつ。これにはちょっとまいっちゃう。

そんな風にやられてしまいたいとき、ホテルニューオータニのコーヒーショップ『SATSUKI』に行く。えっ、こんなにフワフワ? 驚き食感のパンケーキをはじめカツカレーなど、どこにでもある普通のメニューがこのホテルのシェフの手にかかると、魔法にかけられたように普通じゃなくなるのを知っているから。コーヒーショップという位置づけではあるものの、そこは東京の高級ホテル御三家と呼ばれる老舗だ。特撰和牛サーロインステーキもあり、私にとってはサクッとごちそうを食べに来る場所になっている。

この大好きな『SATSUKI』の料理が『バー カプリ』でもいただけることを知ったのはごく最近のこと。みんなの広場的な明るいコーヒーショップもいいけれど、ここはなんといってもバー。昼から夜の雰囲気が漂い、落ち着いた感じ。静かに過ごしたいときにはぴったりだ。夜はピアノの生演奏が入ってグッと大人の店になる。

ハイレベルなフードメニューのなかでも、人気があって、なおかつお酒に合うものといえばやはり、これ。『SATSUKI』でもリピーターが多い「クラシックポークカツサンドウィッチ」である。もう見るからに美味しそう、いや、うまそう。もとい、うまいのだ。フッカフカ、厚みのあるトーストで挟んだカツは衣がサックサク。噛み切るぞ! という意気込みが思いっきり空振りになるほど、肉がやわらかい。特製オリジナルとんかつソースのシンプルな味付けが、これまたわかってらっしゃる。

写真左:
サントリー
シングルモルト白州12年
2,000円
写真右:
クラシック
ポークカツサンドウィッチ
2,600円

白州12年をよりマイルドに感じる水割り

これに合わせて飲みたいのが、どこにでもありそうでここにしかない「美味しい水割り」だ。数々のカクテル大会で優勝を手にして来た支配人、小森谷弘さんが編み出した水割りはすごい。秘訣は事前に冷やしておいたミキシンググラスを使い、ウイスキーと水がよく馴染むまできっちりステアすること。「空気も混ぜ込むことでさらに美味しくなるんです」と小森谷さんは言う。

適当な作り方では1分もかからない水割りが小森谷方式では早くて5分。とにかくステアを十分すぎると思えるほど長い。
通常の水割りと飲み比べると、甘みが強く、よりまろやか。森林浴のような、と評される「サントリー シングルモルト白州12年ウイスキー」の爽やかな風味にしなやかさがそよぎ、ポークカツサンドが一層美味しく感じられる。

そして何よりも、ウイスキー、水、氷と材料が同じでも作る行程でまったく違う味になってしまったのには驚いた。


さらにもう一杯という方は「パーフェクトモヒート」をお試しいただきたい。ベースはカリブ海地域で最も人気あるドミニカ共和国産の「ブルガル ブランコ」。スコッチの名門「ザ・マッカラン」の樽管理技術を導入してより品質が高まった本格ラムだ。

「モヒート」は通常砂糖を加えるが、小森谷さんはオーガニック純糖を最小限に留め、サトウキビジュースを使用して自然な甘みを添える。サトウキビを原料とするラムには、サトウキビの甘み、というのがパーフェクトである所以だろう。15枚ほど使うミントはなんと春から夏であればホテル内の農園で育てた自家製。すべてにナチュラルな味わいで、クセになる一杯だ。

「普通じゃない普通」は昼から味わえるので、ご紹介したウイスキーの水割りやカクテルで午後の美味しい時間を過ごしてみることをおすすめする。

支配人
小森谷 弘さん
東京都千代田区紀尾井町4-1
ホテルニューオータニ
ザ・メイン ロビィ階
Tel.03-3238-0035(直通)
13:00~翌1:00(ランチ~16:00)
無休
カクテル1,300円~
ウイスキー1,200円~
フード1,000円~
19:30~23:30(日曜を除く)は
カバーチャージ525円
*価格はすべて消費税込み、
サービス料抜き。
サービス料10%
※掲載情報は2014年1月現在のものです。