ホテルバーは美味しい
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ホテルグランドパレス カクテルラウンジ クラウンラウンジ

シックなカクテルラウンジに森の若葉の香がそよぐ

流行に流されない心地よさ

たとえば、話題のパンケーキ屋さんの行列に並んでみる。スノッブで華々しいレストランにハイヒールで出かけてみる、などなど、東京という街にはその気になればいつでも参加可能なイベントが仕掛けられている。けれども、ブームや流行がしっくりこない気分のときも、しばしばある。それでもリフレッシュできるどこかへ行きたい。そんなときに訪れてみたい、いぶし銀系のシックなホテルバーを発見した。

飯田橋の駅を神楽坂と逆方向に徒歩7分。地下鉄東西線の九段下駅を利用すれば、徒歩1分。ことさらに主張することもなく、静かな佇まいでホテルグランドパレスは建っている。伝統あるパレスホテル東京の系列として1972年に開業した。

繁華街にあるホテルとは別世界といえるだろう。慣れた様子でエントランスを抜けていくのが、ボルサリーノの小粋な老紳士だったりして、派手さはなくとも漂っているのは完全にアッパーな空気で、この中へと足を踏み入れること自体が小さな冒険となる。ちょっとドキドキするこの感じ、いいね!

さあ、ここまで来たなら、さらに思いきって最上階の23階まで上がってみよう。そこにお目当ての「カクテルラウンジ クラウンラウンジ」がある。


店内を覆うのはベージュ、ブラウン、黒といったダークな色調でキラキラ要素はほぼ、ない。そこから見える夜景も豪華絢爛ではなく、やさしげで、とっても落ち着く。座席もスツールは置かず、ひたすら心地よさを追求している。3人掛けのソファや肘掛けソファに深々と身体を沈めれば、日頃の疲れが遠のいていく。

10名以上集まれば、おつまみとフリードリンクで3,100円?(1名)の「二次会プラン」を利用した女子会もいいけれど、ひとりで来て、本を読むのもいいなあなんて思わせてくれる。本を片手にカクテルをすするのも、オツじゃない?

写真左:
グリーン アイランド
1,188円
写真右:
カナディアンベーコンと
チーズのカツサンド
1,944円
写真左:
サントリー 白州12年
ハイボール1,512円
*9月までのフェア期間は
1,600円(税・サ込)で提供。
写真右:
オードブル盛り合わせ
2,700円

白州ハイボールフェア開催

透明な緑色が美しい「グリーン アイランド」は40年ほど前にコンクールで入賞した、このホテルオリジナルの作品だ。薬草系リキュール、シャルトリューズにライム、ホワイトキュラソーなどの風味が加わった一杯はドライで、スーッと喉に流れていく。瞳を閉じれば、緑色の島が目に浮かぶよう。最近、再び脚光を浴びている『赤毛のアン』の舞台、カナダにあるプリンスエドワード島もさぞかし、きれいなんだろうなぁ。

思いを馳せつつ、バラ肉ではなく脂肪が少ないロース肉で作るカナディアンベーコンとチーズのカツをライ麦パンで挟んだ「カナディアンベーコンとチーズのカツサンド」を頬張れば、二杯目「サントリー 白州12年のハイボール」に手が伸びる。5月?9月は「白州 ハイボールフェア」で一杯1,600円(税・サ込)とお得でもある。

お酒と食べものの相性は、同じ産地のもの同士が合うとよく言われる。日本を代表するシングルモルトウイスキー白州とカナディアンベーコンは、産地は違うけれどもどちらも緑の森のイメージがある。南アルプスの麓の深い森に佇む白州蒸溜所でつくられるモルトウイスキーには、若葉のような風味が漂う。新緑輝く季節の今、これ以上ない組み合わせだ。都会のカクテルラウンジに森が香る。

夜だけでなく、昼間にボーッとするにもいい。縁結びのご利益があるとされるパワースポット、東京大神宮にお参りがてら、立ち寄るのもおすすめだ。

料飲部 食堂課
キャプテン (シニアソムリエ)
櫨山洋平さん
東京都千代田区飯田橋1-1-1
ホテルグランドパレス23F
Tel.03-3264-1111(代表)
11:30?22:00LO(ドリンク23:00LO)
ティータイム11:30?17:00
無休
カクテル1,080円~
ウイスキー1,080円~
フード864円~
月?土曜の17:00~
テーブルチャージ648円
*日曜はチャージなし
サービス料10%
*価格はすべて消費税込み