女性のための、とてもわかりやすいバー講座「カウンター学のススメ」Series1 ファッション感覚で愉しもう

Gemstone篇 東京・国立「身近な場所でバーを見つける」写真・川田雅宏

あなたの街の素敵なバー

 女性がバーで心地よい時間を過ごすための提案、第2回目は、自分の暮らす街でゆったりと寛げるお店をみつけてみましょう。
 日本ほど素敵なバーがたくさんあり、バーテンダーの技術が高い国はないとの声をよく耳にします。どんな地方都市にいっても素晴らしい接客で上質なカクテルを飲ませてくれるバーがあるのは日本だけだろう、という人もいらっしゃるくらいです。
 今回お訪ねしたのは東京都心からJR中央線で西へ、国立駅南口から徒歩3分の場所にある、地元の方々に愛されている「Gemstone」(ジェム・ストーン)です。お店は通りに面したビルの1階にあり、日の長い夏にかけての季節は宵の口の時間帯ならば外から店内の様子がうかがえます。
「夏の夕方6時台でしたら入口近くのテーブル席にはまだ日が射し込んでいますので、カフェのような感覚で堅苦しさがない、入りやすいとおっしゃるお客様もいらっしゃいます」
 バーテンダーの高野亮さんはこうおっしゃいます。誰しもはじめはバーの扉を開けるには勇気が必要ですが、たしかにこちらは圧迫感がなく、気軽にカフェで寛ぐような、ブティックを覗くような安心感があります。
「都心よりも郊外のほうが、路面店のバーはたくさんあると思います。もしバーの敷居は高く、重厚感に圧倒されて腰が引けてしまうであろう、との先入観があるならば、まずはわたくしどものような店から馴染んでいかれるのもよいかと思います」

 「Gemstone」の前を何度か通るうちに、ちょっと入ってみようか、という気持ちになられる方もいらっしゃるのでしょう。地域密着型で地元にお住まいの方が気軽に扉を開いているバーがあなたの街にもないだろうか、と探してみるのも一考です。
 高野さんは「ひとりでバーに入るには勇気が必要でしょうから、早い時間に友だちを誘ってカウンター席に着いていただきたい。一、二杯飲んで過ごす間にバーにはいろいろな愉しみ方があることに気づかれるはず」であるともおっしゃいます。
 お話をうかがいながら、自分が暮す街に馴染みのバーを1軒つくるだけでも、それまでの生活のリズムに新たな変化が生まれるような気がしました。上質なお酒、上質なサービスに癒されるだけでなく、カウンターで交わされる会話を耳にしながら、住み慣れた街の新たな一面を知ったり、情報を得たりすることもあるのではないでしょうか。街の再発見にもつながります。

日常の衣を脱ぎ捨てる

 バーテンダーは客の好みに合わせてカクテルを選んだり、その日の気分を察して甘味や酸味の匙加減を調整するなど細やかな配慮をしてくれます。爽やかで人懐っこい笑顔でサービスされる高野さんのカクテルはとても穏やかで、人柄と同じように優しい味わいでした。
 まずはシェークするカクテルで、すっきりと爽やかな味わいのものをオーダーすると「シーブリーズ」をつくってくださいました。次に甘く柔らかいハイボール感覚のものをというと「マミー・テイラー」が登場しました。どちらもカクテル入門者には口当りのいい飲みやすい味わいのものです。

 「Gemstone」とは宝石の原石。ボトルが並ぶバックバーの壁面には可愛らしい青いライトが点在しています。そのほのかなあたたかい灯りに癒されながら高野さんのサービスによるおいしいお酒を味わえば、いつもの一日の衣から抜け出して新鮮なこころもちになれます。自分に新たな輝きをもたらすことができるかもしれません。
 住み慣れた場所に、ファッショナブルな感覚に包まれる空間があるのはとても幸せなことではないでしょうか。
 休日の早い時間に、まずははじめての扉を開けてみてはいかがでしょう。そして平日の仕事帰りや夕食後にでも自然に立ち寄れるようになれたなら、束の間であってもリフレッシュでき、自分をリセットできるはずです。バーという空間を上手に使いこなせば、活力も湧いてくるような気がします。

「Gemstone」だけでなく、立川/国立/国分寺エリアには素敵なスタンダード・バーがたくさんあります。BAR-NAVI検索からあなたが惹かれたバーへ、是非一度訪ねてみてください。
尚、「Gemstone」高野亮さんには、Series 2(9月末)に再登場いただきます。

バーテンダー・高野亮
シーブリーズ
マミー・テイラー
Gemstone186-0002
東京都国立市東1-18-7
ぐらんぽると国立1F
Tel.042-575-7728
17:30~3:00(日祝~1:00)
年中無休

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